辺野古の鬼は沖縄を見てこなかった私たちなのかもしれない

「辺野古にいる鬼をやっつけよう!」

1月24日、沖縄県名護市の辺野古では厄払いの餅(ムーチー)が、基地反対を訴える市民に振る舞われました。沖縄では一月下旬から二月上旬、厄払いのためにお餅(ムーチー)を食べる風習があります。蒸かしたサツマイモに、餅粉を混ぜ、黒糖で甘く調理した餅を、殺菌効果が高いと言う月桃の葉でくるんで蒸す。妹の鬼退治伝説が由来です。朝から浜辺で女達が数百個のムーチーの準備をします。「本当は孫にも作ってあげたいけど、辺野古の座り込みがあって家に帰れないよ」と地元のおばあちゃん。1月15日に政府が強行した辺野古新基地工事の抗議活動で、24時間態勢で数百人が座り込み抗議を続けています。そんな中、多くの市民が警察や海上保安庁による”過剰な警備”によって骨折などの暴力を振るわれています。

辺野古が普天間基地の新基地移転計画が起こったのは97年。住宅地に近い普天間基地で米軍による婦女暴行事件がおき、その移転先として名指しされたのです。以後18年間、市民が反対の声をあげてきました。70年前県民の四人に一人が亡くなった壮絶な地上戦の後、国土の0.6%の沖縄には国内7割を超える米軍が駐留し、21万件もの犯罪(レイプ、暴力など)を繰り返してきました。「沖縄は基地に経済的に頼っている」と誤解している人も多いですが、1950年代には50%を超えていた県内基地経済が今は5%。アジアの主要な都市から2時間で着くリゾート地として過去最高数705万人の観光客が国内外から沖縄に訪れます。辺野古沖では貴重なジュゴンが見つかり、自然保護の観点からも注視されています。そんな背景があり、昨年の名護市長選、沖縄県知事選、衆院選で基地反対派が勝利し圧倒的な民意を見せつけました。その声を無視する形での強行工事だったのです。

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ゲート前に資材が運ばれる瞬間に立ち会いました。米軍基地内から200名を超える沖縄県警が出てきて、道路を封鎖。250名ほどの市民が警察の壁を越え、資材トラックを積んだトラックの前で搬入を防ごうとすると、力づくで警察が市民を排除します。豊見城市から来たYさんは右手第一関節の伸筋断裂で全治4週間の怪我をおいました。名護市議の翁長久美子さんは、警備員に腕を救われている間に殴られ、肋骨を骨折しました。映画監督の影山あさ子さんも、海上の舟で海保にカメラを奪われそうになり、馬乗りになられるなどの被害を受けています。

「本来は私たちが攻撃の対象になる事自体がおかしいんです」と稲嶺進名護市長は語ります。どうして民主的な選挙で出した辺野古反対という民意が、市民を守るための警察によって、踏みにじられなければならないのでしょう。


 ちなみに辺野古基地建設費用はすべて日本政府が負担しています。官僚や憲法の上に米軍が君臨する。そんな日本の歪んだ状況をあぶり出しているようです。「辺野古の鬼」は見て見ぬ振りをしてきた私たち自身かもしれません。



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by renaart | 2015-02-02 17:13 | 沖縄 辺野古 | Trackback | Comments(0)
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