沖縄山城さん釈放に思う

(写真 2/23 名護警察から釈放され、市民に迎えられる山城博治さん(沖縄平和センター議長) Yasuさん提供)
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  沖縄県名護市辺野古で新基地建設反対の運動が始まってから19年。2月22日に、初めて市民が米軍によって身柄拘束されました。拘束されたのは辺野古基地運動のリーダーで沖縄平和運動センター議長の山城博治さんら2名。国道に引かれている黄色い線より内側に入ったことが「日米地位協定」で定めらえた「刑事法違反」にあたるというのが逮捕理由です。抗議中に「黄色い線より中に入らないように」と市民に注意していた山城さんを、米軍の護衛の日本人ガードマン(雇用主は日本政府)が足を掴んで、基地内に引きずり込んだ形です。36時間の拘束を経て釈放されました。以前より山城さんは何度も十数名の警察に取り囲まれ隔離・拘束されています。2月15日、警察に拘束、釈放された直後の山城さんに電話インタビューをしました。「辺野古基地反対を明言した翁長県知事を全力で支える。日々応援の声が高まっています。沖縄に来てください。本当は沖縄そばでも食べながら綺麗な海を案内したいです」(山城)。24時間態勢の抗議で大変なはずなのに、優しさを忘れない大きな方です。

  国民が、戦後初めて他国の軍隊に拘束されたのですから、本来であれば官邸が邦人救出のため緊急対応するべきですが、ISILのテロ事件のあとに「国民に指一本触れさせない」と豪語した安倍政権は米軍と一緒になり、反対派のリーダーを不当逮捕したのです。
 
  骨折など市民への暴行を続ける名護警察は、基地内に車両を止め、基地内から現れ国道を封鎖します。基地賛成派の地元名護市議は基地内に車を止め、基地から現れ基地内に入っていきます。基地に賛成する政治家や警察は黄色い線の中に入ってもおとがめなしで、反対する市民は逮捕。めちゃめちゃです。
   
  反対運動の封じるために山城さん達を拘束した米軍や日本政府の思惑は、逆効果になってしまいました。この不当逮捕の様子は、全国メディアでも報道され、NYタイムスでも、8割の民意を無視して強行される辺野古新基地建設が報道され、声はひろがるばかり。冷静な判断が出来ないほど日米両政府が追いつめられているのは、沖縄に米軍基地を置く事に何の論理的整合性もなくなっているからです。
 観光客が急増する沖縄には、今年1月には一月として過去最高の121万人が訪れました。基地返還された沖縄新都心エリアは、雇用が160倍以上に増え、海外ブランドなどの免税店でにぎわう繁華街になりました。沖縄経済界を代表するホテルチェーン「かりゆしグループ」会長の平良朝敬さんは「沖縄から飛行機で3時間半の円を描くと、22億人が入り、無限のビジネスチャンスがあります。先進国の工場だった東南アジアは今や市場。沖縄は日本のアジアの窓口になりえるのです」と語ります。かりゆしグループは今年那覇に急増する中国人や台湾人の富裕層向けに新しいホテルをオープンしました。世界中の人たちが武器や戦争で縛られた沖縄ではなく、自然豊かな楽園を愛しています。権力が真実から目を背けさせようとしても、この勢いは止まりません。

  「米軍基地は沖縄の経済発展阻害要因だ」とは平良会長が唱えた翁長県知事当選のキーワードでしたが、「米軍基地は日本の経済発展阻害要因だ」と言い換えてもいいのではないでしょうか。米軍追従で軍国化に走る安倍政権の暴走で、日本は国際的にテロの標的になり、長年高い品質で得てきた国際的信用はガタ落ち。貿易赤字は過去最悪の2兆円となりました。
 アメリカ軍に広島、長崎の原爆を落とされ、日本中を焼け野原にされ、地上戦で四分の一の沖縄県民を殺された戦争から70年。いい加減、国民を脅し、美しい自然を汚す暴力装置はもう日本から出ていくべきです。

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by renaart | 2015-02-24 13:38 | Trackback | Comments(0)
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