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地球を楽園にする芸術家・増山麗奈のブログ

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画家・ジャーナリスト・映画監督の増山麗奈が社会×アートを取材発信します!

いちごのおひなさま

3月3日、おんなのこの日。今日は桃の節句、お雛様の日なのだ。
桃色ゲリラお子様隊員であるにゃんはかわいいイチゴのお雛様を作ったよ。(写真)
「おひなさま作ったの初めてだよね〜。明日お友達にイチゴでつくったって言おう〜。お友達をお家に呼んでみせてあげたらどうかな?」ととっても満足げ。よく出来ました!はなマル〜。蛤のすまし汁と、穴子と水菜の卵とじ丼とデザートのイチゴもたくさん食べれてとってもいい子でした。桃のお花のような素敵な女の子になってね。
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さて、れな画伯は今何の仕事してるかと言うと、滋賀県のマンションのエントランスに飾られる壁画を制作しているのです。発注してくれたのは壁画界の巨匠Y田さん。昨日からY田さんのお宅に通って昼間ずっと絵を描いてます。(写真=製作中の壁画の一部分)
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Y田さんは壁画界のドンと呼ばれている(かも)売れっ子のイラストレーター&壁画職人。学生のころからお世話になっているのです。自称芸術家が多いうさんくさいこの業界、Y田さんは完全なプロ。テレビチャンピョンで壁画の一番を受賞したり、アメリカのうんタライラストレーションの賞をもらったり、凄ーいお方なのだ。この壁画を描いている間にY田テクニックを爪のあかほどでも盗めればいいのだが。今日は構図の事でダメだし。そして背景色は補色を使って深い色合いを出せとの指令が。むーん、あたしは芸大行ったのに、考えてみるとろくに色や構図の勉強をしてこなかったわ。Y田さんの周りの画家たちは皆一流のテクニックを持っている。音と同じように、絶対色感のようなものを持っている人も居る。ちょっとした陰の色が「く〜!」って感じなんだよなあ。思想だパフォーマンスだと言いながら、絵が下手だとなんか凄くダサイぞ、私。今からでも遅くない!画力をあげるぞ〜!!!どこまでもついてゆきます、Y田さん!アメリアでは商業美術の中での”絵描き”というジャンルが確立されているらしいが、まだ日本ではあまり定着していないらしい。ディズニーランドや、お台場のビーナスフォートなど流行の施設などに多く壁画アートは仕込まれているが、私はその構造が中世の教会に多くの画家や才能が集まったという構造に似ている気がする。そしてそのような商業施設そのものが、現代の宗教的な教会としての機能を果たしているのではないかとも思う。私も愛に悩んでいた時など、お台場でのデートで、ビーナスフォートの中の雲の絵や宮殿風壁画の絶対的な丁寧な仕事に触れずいぶん救われたものだ。何処であろうと人は”誰かが一生懸命(それが純粋にお金の為だけに描いたものだったとしても)作ったもの”に触れると、少し救われることがある。作った本人の意思とは別に其処に神が宿るのかもしれない。

Y田さんの家にはたくさんの絵とアフリカの太鼓や家具と、そして山のようなイラストの資料や画集がある。家具とかもいちいちしっかり作ってあるものでそろえてある。そしてちゃんと生活している臭いがある。それらを買ったお金は全てY田さんが絵で稼いだお金なんだなあと思うと、尊敬してしまうわ。
我がアトリエ猫の家もこんな感じに資料をそろえたいな、と憧れるのであった。

しかし、今日はわたしゃずいぶんくたびれておる。Y田さんの家に行く前にあまりに体が重いので思わずクイックマッサージで40分コースで体をほぐす。=4000円。貧しいのに贅沢だが、だってどうしようもなかったのだもの。起きる事すらままならぬと言うか・・。倒れて一日寝てしまうよりはいい。マッサージ師さんも「こりゃあ固いですね。歩くとギシギシいいそうですね。」と驚いておられた。私の命題は育児、アート、エロの両立だが、それは具体的にはどれぐらい時間を有効に使えるか、体力との勝負という事でもある。時間も体力も限界がある。限界の中での挑戦。誰しもそうだとは思うが。その際、やはりお金が解決してくれる事は多い。にゃんがごねているのに大きな荷物を持って稽古場へ行かなければならぬ時、3000円払えばタクシーで移動する事が出来る。そして体がばてたとき、お金を払えばこうやってマッサージを受けて元気になる事が出来る。今ものすごい隈ができているが、明日のぷりぷり肌の為に今日は1200円の化粧水と乳液と3200円のクリーム、そして顔パック用のコットンを購入する。いいもの食べた方が元気になるから、なるべく安くおいしそうな野菜と魚を買ってかえる。女を休む訳にはいかない。疲れて仕事の手を抜くわけにはいかない。もう少し制作したくても保育園のお迎えの時間=それは6時半。には新宿3丁目に戻らねばならぬ。(実家に預けるという案もあるが、なるべく一緒に居たいんだな、にゃんもそう言うし、私もにゃんが近くに居ないと寂しい。)そしてにゃんにいらいらをぶつけるわけにはいかない。何処へも向かえない苛立はとにかくいい仕事をしてお金を頂く事からしか解消しないだろう。結果を出すのだ。
にゃん、ママは働く。そして働いて得たお金で、あんたの為にいい生活環境を作るよ。
土曜日は念願のユニットバスがお家にくるのだよ。(そして府中市美術館からのギャラはすべてお風呂の工事代に消える・・。)
私はよく凄くパワフルだと言われるが、決して体が丈夫な方ではない。ちゃんと食べて寝ないとすぐ具合が悪くなる。でも夢は大きい。
自分の体をうまく操縦しながら、いい仕事をするぜい。
by renaart | 2005-03-03 22:06

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