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地球を楽園にする芸術家・増山麗奈のブログ

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画家・ジャーナリスト・映画監督の増山麗奈が社会×アートを取材発信します!

きれいなもの

丸木美術館で絵を描いて、いそいで新宿に戻り、ベルクで紀伊國屋の店員Oさんと次回「麗奈タン・トポス★ビックバン!!」の打ち合わせ。
12月1日〜12月14日まで、紀伊國屋新宿本店3階特設コーナーで、「麗奈タン・トポス★ビックバン〜「ロスジェネ(宣言)流行語大賞ノミネート記念〜」を開催することになりました。
実は今名前を轟かせる堤未果さん、赤木智弘さんなどのブレイクは、
昨年Oさんがプロデュースした「70年代生まれの論客」という紀伊國屋でのコーナーがきっかけのひとつだった気がします。

ロスジェネしかり、POSSEしかり、フリフリしかり、いまやたら同年代のライターや論客が出現している状況の一端を紀伊國屋が作ってくれたのです。(もちろんそれだけじゃなく、才能と、チャンスと、いろいろな運と社会状況など合わさって起こった事だと思いますが。)

「麗奈タン・トポス★ビックバン!!」は、今回のフェア用にあわせて作っているアメリカの経済学者ミルトン・フリードマンをテーマにした和紙の作品を展示、販売します。
なんでも効率、効率、スピード、売れれば良い、という市場経済主義の走りを提案した人です。竹中とか、日本の経済学者も多大な影響を受けています。
その時代のつけ、というか負の遺産が、「ロスジェネ」といわれる私たちの世代にしわ寄せが来ています。
あんまり経済経済で走って来ても困るだろう、との視点は一致しているのですが、
では、その次の時代をどうするの〜?
ってところで右翼も左翼も似たような提言しかしてないじゃん、と。
レナタンは、その次の時代の生き方を提言するアーティストでありたい。
そして、麗奈タン・トポス・ビックバン!は、次の時代を模索する作家を年代切りではないかたちで紹介していきたい。

といいましても、いつも人一倍「買ってね買ってね」な私。
お前が一番経済至上主義じゃんと、言われたらその通りかもしれないなあとか。
キラキラしたものが好きだし、もの買うの好きだし。ファッションも好きだし。欲望を刺激されるものも好きなんだなあ。私は。

経済から逃げようとおもっても逃げられるものでもございません。
すぐ大昔、原始時代に戻れよ、という話でもございません。
でもなんというか最近綺麗だなあと思うものが変わって来たのね。
地味でも、ずっと問題を追いかけて、考え続ける人々の姿が美しいと思うのです。
Oさんしかり、ダーしかり、浅尾さんしかり。
次から次へ新しいものがはやるという感じ、ではなく、問題を奥へ奥へ、深く考えていくこと。そこから見えてくる世界が、美しいなと感じます。
うまく言えないのですが、

彼らの目がすごく水が澄んでいる感じ。
ざわついていない感じ。でも時代のノイズも受け入れるぞという感じ。

今、ここに生きているという事が”誰かを犠牲にしていきている”という感覚。罪悪感、申し訳ないなという気持ち。目の奥にある罪悪感が、その人を美しくしているような気がする。償いの為の仕事をしているという感じ。
自然を壊して、人をだまして、いくら財をもっていますっていったところで、人間よお前なんぼのもんじゃいという感じ。
年収でははかれないその素晴らしさ。
女性達もその姿に気がつけば良いねー。
2000年頃はほとんどの人がそんな事を考えていなかった。
でもこれからは罪悪感を共有して、その償いの方法を模索する時代と思う、
「電気料金値上げ反対デモ」もその一つです。
大まじめで悪かったニャ!こういうたちなんす。

写真は先日行った文学フリマで。わりかしやつれ気味なロスジェネ編集部。

きれいなもの_c0046559_129107.jpg

by renaart | 2008-11-14 23:48

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