派遣村閉村会
○電話による相談窓口
○24時間態勢の相談
○3月危機の対応
などに追われていたそうだ。
一月は500人だった村民たちは、3月前後では1000人以上にふくれあがり、その一人一人に対し、就職相談や生活保護申請のサポートを、実行委員の皆さんがしていたそうです。
「携帯電話の番号をいろいろな方にお教えしたんですが、夜は電話はやっぱりやめてくださいね」と実行委員の方が言えば、
「ボクも、夜は勘弁してくださいね。緊急の場合はしょうがないですけど」と湯浅さん。
皆さん本当に奮闘していたんだなあと、改めて感じました。
その間テレビや雑誌の取材、執筆活動や講演会なども行い、想像を絶する忙しさだったんだろうなと。
もやいの残業代は大丈夫なのかとか、心配になってしまった私でした。
しかし昨日集まった村民の方は、生活保護は受け、住むところと食べ物の心配は無いけれど、就職活動がなかなか難航しているという方が多く、問題はまだまだ山積みと行った感じ。
そもそも健康な若者ですら仕事を首になるこのご時世、40代50代60代の多い村民の方たちが就職できるところはなかなかない。
私も数人の派遣村村民の方とその後交流をしていますけれど、免許の再発行も出来ない、仕事もない、食べるものも最近は一食300円以下です・・と相談をうけていました。
昨日集まった数百人の元村民の方々からも「派遣村はセイフティネットが失われた日本の希望。この繋がりを何らかの方法で維持したい」
「自分たちが助けてもらったように、今度は自分たちが路上で寝泊まりしている仲間たちを助けたい」
「家族とも兄弟とももう連絡が取れない。この繋がりが最後の砦」
など悲痛な叫びが。
しかし実行委員側としては
「もう体力の限界」
「派遣村という名前が大きくなりすぎて、利用する人も増えて来た」
「貧困への取り組みは維持していくが、派遣村は半年経ったので区切りとしていったんしめたい」
という意見でした。
思ったのですが、反貧困ネットワークで新しく職場を作ることは出来ないでしょうか。
いつまでも国や個人の募金でサポートしてもらうというのもおかしい。
派遣村リサイクルショップとか、派遣村クッキーとか
やる気はあるけど職場がみつからない 人材が豊富。
だとすれば彼らが働ける場を、なんとか事業化して作れないのか。
国も、ただ生活保護として現金をわたすだけじゃなくて、新しく貧乏人たちが立ち上がる時の低金利もしくは金利なしで融資をするとか、余った土地を解放するとか、余った不動産物件を格安で貸すとか。
潰れた会社のコピー機を格安でどこかにわたすとか、なにか次に繋がる貧困対策をすればいいのにな、と思いました。
理想論かもしれませんが、人材を旨く活用して、経済効果もあげながらも、ちゃんと弱者たちが喰っていける場をつくれないものかな〜
と思ったときに頭に素人の乱の松本さんの姿がよぎりました。
一足早く、彼らは貧乏人が喰っていける場所を高円寺に作っている。
もちろん、経営の悩みはいろいろあるとおもうし、働くという事は最低限のルールを守らないと行けないという事だと思うのだが、やっぱり先見の銘がある。
団体交渉を続けて、人を使い捨てしてゆく大企業の倫理観を変えていきつつ、自分たちを自分たちの手で守る場を作っていけたら良いなと思います。
私ももう少しビックになったら専従で誰か雇いたいなと思いつつ。
いろいろな事を考えさせられた一日でした。
エロスジェネにも元派遣村の村民の方のインタビュー掲載しています。是非読んでくださいね。
なぜか帰り道に新宿で辛酸なめこさんとばったり御会いする。エロスジェネを一冊進呈。













