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地球を楽園にする芸術家・増山麗奈のブログ

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画家・ジャーナリスト・映画監督の増山麗奈が社会×アートを取材発信します!

女の成り上がり方

久しぶりの更新ですみません。日々絵を書いたり、紀伊國屋のチラシを配ったりしていました。
ところで押尾学容疑者のクスリの問題ですが、大変な飛び火ぶりですね。
あの部屋の持ち主は下着会社「ピーチジョンの野口美佳社長」だそうです。ところでどうしてニュースではちゃんと企業名と個人名をかかないのか。裏でワコールと繋がっているのか(野口さんのスポンサーはワコール)いずれにしても変な事件です。
派手な著名人との交流をもち、メディアで成功者として取り上げられていた野口社長。男権社会の中、女性が活躍するのはうれしいけど。そこには取引としての性がセットになるのか。今私は女性と貧困について原稿を書いていて、なおかつエロスジェネの中で取り上げたテーマをずっと考えています。先日フリーターズフリーの栗田さんとお話をしていたのだけれど”男に頼って身を寄せなければ。””体を売らなければ”それしか選択肢がないなんておかしい、というおっしゃっていました。
生と性と資本の関係・・いまちゃんと考えていく問題だと思います。小学校の性教育だけじゃなくて、大人が自分の性をどう生きるか。ちゃんと考えていく。自分の性が誰かに搾取されていないか。自分は誰かをむやみに傷つけていないか。

自分すごくずぼらで、サボりやで、怠け者だけれど、いい絵を書いてちゃんと評価されるように、ずるしないでいっこいっこ誠実にちゃんとやろうと心がけます。魂を売らずともそうやってでもちゃんと絵で自活できるし、生きていけるよ。ってことを立証してやりたいなと、思いました。
ピーチジョンもモモ。桃色ゲリラも、桃。なんだかイヤな縁です。

ところで、昨日会田誠さんに会いました。8月10日紀伊國屋サザンシアターで行われる予定のロスジェネシンポの打ち合わせです。会田さんは普段座談会にはあまり出ないそうです。今回は会田さんが自分の作品について、何を考えているのか知る貴重な機会です。3週間かけてサンフランシスコで制作していた最新作「モニュメント フォア ナッシング」の画像も、どこよりも早く巨大スクリーンで公開しちゃいます!少女・戦争画を敢えて表現としてぶつける会田誠さん。西洋中心で進んできた日本のアートシーンをどうみているのか。凄く重要なお話が聞けそうです。わくわく。いつも活動家の面ばかりが紹介される私も、今回だけは、絵描きとしてマジトークしたいと思っています。

当日は、会田さんの著書のサイン会も行います!美術ファン大歓迎です。
写真(私はブレぶれスッピンですが、会田さんはなかなか優しくいいお顔をしておりますね)

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まだ予約受付中!なおかつ当日券もありますので、突然でもOK
ロスジェネ3号「エロスジェネ」出版記念イベント
【イベント名】第58回紀伊國屋サザンセミナー
      「近代100年の問い〜文学とアートの過去・現在・未来〜」
【とき】8/10(月)午後6時半開場 午後7時開演
【場所】紀伊國屋新宿南店7F紀伊國屋サザンシアター
【出演】
小森陽一(東大教授/国文学者)
会田誠(美術家)
浅尾大輔(小説家/ロスジェネ編集長)
大澤信亮(批評家/ロスジェネ編集委員)
増山麗奈(画家/エロスジェネ責任編集)

【予約方法】03−5361−3321(紀伊國屋サザンシアター)
★紀伊國屋本店・新宿南店にてチケット販売も行っております。
【入場料】1000円
【テーマ】
【第一部】 言葉を売って生きるということ 小森陽一VS大澤
信 亮、増山麗奈、浅尾大輔
 ゲストに漱石研究の第一人者である小森陽一さん(東大教授)
を 迎えて、資本制のもとで言葉を売って生きることの意味を
考えま す。作家を目指している若いみなさんの参加を呼びか
けます。

【第二部】 現代アートは、戦争画を乗り越えられるか 会田誠VS
増山麗奈 (司会・浅尾大輔、大澤信亮)
「戦争画RETURNS」で、ギャラリーの度肝を抜いた美術家・
会 田誠さんをゲストに、「桃色ゲリラ」の増山麗奈が現代
アートの核 について訊く。来るべきロスジェネ的芸術とは何
か──会田・増山 両氏の代表作を会場スクリーンに映し出し
ながら、浅尾・大澤も交えて、近代芸術の過去・現在・未来を語り
合う。芸術家の卵のみなさんの参加を呼びかけます。
一〇〇年前、世界の中心・ロンドンで精神を病むまで近代を味わい、高等遊民という名の「ロスジェネ」を主人公に小説を書き続けた夏目漱石。漱石の死の直前に渡仏、芸術の都・パリで喝采を浴びるという日本画壇の悲願を達成しながら、太平洋戦争中その力のすべてを「戦争画」に叩き込んだ藤田嗣治。彼らの絶望と希望を私たちは一度でも魂で受け止めたことがあるのか。漱石研究の第一人者・小森陽一氏、「戦争画RETURNS」で近代日本画を問うた画家・会田誠氏を迎え、資本主義の暴力を怒りの沸点で味わった「ロスジェネ」が、今、グローバル下の文学と芸術という「近代一〇〇年の問い」を切り開く。現実の矮小化、下らぬマッピング、偽の問題、愚劣な揶揄が許される時間はもう終わりだ。(大澤信亮)
by renaart | 2009-08-10 17:54

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