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地球を楽園にする芸術家・増山麗奈のブログ

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画家・ジャーナリスト・映画監督の増山麗奈が社会×アートを取材発信します!

イラクの女性医師

昨晩イラクの女性医師マーゼン・アルジャデリー医師と、ナージハ・アミーン医師の講演会にいった。
イラクでは戦後小児性のガンが増えているそうです。
病院はクスリ不足や不衛生な環境でなかなか満足な医療が出来ないそうです。
劣化ウラン弾との関係も示唆されていますが、ちゃんとした調査が出来ていないのでまだ断定は出来ない。来年は日本のボランティアネットワークJIMーNETさんから遺伝子を見れる装置がプレゼントされるので、イラクのガンの特異性も明らかになるのではないか、とのこと。

イラクではマーゼンさんのような女性のお医者さんも多いそうです。
マーゼンさんは16歳と15歳の娘さんの子育てをしながら仕事をしているそうで、
「どうやって仕事と育児のバランスをとるんですか?」とちょっと戦争とは違った質問をしたら、
「イラクでは仕事は午後3時まで。そのあとは家に帰ってワイフ業をやるのよ。夫も助けてくれるし、大丈夫よ」とのことでした。
「そんな大きなお子さんがいるようにはみえないですね〜」
といったら
「ガンの子ども達ヘの治療も情熱をもってやっていて、充実しているからかしら?」といっていました。

日本の女性医師や看護婦など医療従事者が過剰労働で体を壊す事が多い(なんと医療に携わる女性の異常分娩率が9割とか=DATE BY 全医労)ことなどを話すとびっくりされていました。

ゆとりと尊厳をもって暮らすイラクの人々から、私たち日本人が学ぶ事は多いのではないかと思いました。

とても素敵な女性でした。

イラクの女性医師_c0046559_1058207.jpg


あと、余談だけれど外国から来た方の講演会にゆくのは、英会話の勉強と言う点でもありかもしれないなーと思いました。興味があるからちゃんと聞くし、通訳の方の訳し方を聞いて知らない単語も覚えられるし。
途中マーゼン医師が6回の戦争、という話をしたときに(イランイラク戦争、湾岸戦争、イラク戦争+二つの内戦)+イラク戦後の絶望と戦う今の戦争
というバックグラウンドも通訳してくれればよかったなあとおもったりもしました。
通訳って、英語がわかるだけじゃなく、その文化や歴史の背景も知らなければならないので大変だけど深い仕事だなあと思いました。
by renaart | 2009-12-18 11:02

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