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地球を楽園にする芸術家・増山麗奈のブログ

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画家・ジャーナリスト・映画監督の増山麗奈が社会×アートを取材発信します!

岡倉天心展にゆく

今日は散歩しながら花見を楽しんだ後、ワタリウム美術館で岡倉天心展「日本文化と世界戦略」を見る。
私は実は東京芸大を中退しているので、岡倉天心大先生の事は大師匠として以前から気になっていた。なんたって日本近代の美術の基盤をつくった大先生だものね。

ワタリウム美術館の展示はなかなか楽しめた。
磯崎新氏設計の晩年の岡倉天心が過ごしていた六画堂を再現した建物が美術館の中に作られており、その中でぼーっと物思いにふけっていた訳でした。

先進国による文明の発達で地球環境が崩れ、エコだの騒がれている現代,もう一度東洋思想、日本の思想を世界に伝えていった岡倉天心の世界は見直してみる価値があるような気がする。
しっかし,考えてみるとほんととんでもない人ダア。明治の時代にインドはいくわ、中国は行くは、アメリカ、ヨーロッパへも行き何処でも着物を着て芸術論を語り、28歳で東京美術大学の学長になったと思ったら,クビになり、悔しいからってもう一つ美術大学を芸大の近くに作り、晩年にはインドにいた女性に熱いラブレターを海の見える六角堂から書いていたわけだ。何ていうか,スケールのでかい馬鹿!アメリカに行った時なんて5000円しかもってかないんだぜい。経営していた美術学校の経営がうまくいかなくなったからって、アメリカに絵だけごそっともって、売りさばいてくる!ってその発想が,すばらしく馬鹿だよ〜。宇宙と繋がっているよ!天心が書いた絵も結構いい。こちらはスケールがでかいというよりは,気の小ささ、心の優しさがちょっとした所に出ていて、のどかな感じ。横山大観の学生時代のスケッチも展示されている。これがまた、いいんだな〜。絵って、いいなあ。
いつも小さな事でくよくよ悩む私にはかなりヒットする馬鹿ぶりで,勇気を頂きました。
芸大中退したときは,その美術アカデミーという小さな世界の中でちびちび仲間と片寄せあってみみっちくまとまりやがって!芸術はそんなチンケなもんじゃねえだろうこのやろう。という殺意にもにた感情を芸大にもったものだったが、芸大を作った創始者の岡倉先生、スケールでかいわあ。芸大、ばかにしてすみません。

明治時代で外国に行ったというとドイツへ単身ででかけた森鴎外などもそうなのだが,先人たちの「FROM JAPANで近代文化を創る!」という熱い情熱には頭が下がるのだな。

私も馬鹿を語るなら,このぐらいのスケールで生きてゆかなば。

画像は展覧会にあった岡倉天心の言葉。深く心に響くものであった。
「東と西は荒れ狂う大海でたったひとつしか無い命の玉を空しく奪い合う二頭の龍のようだ」
岡倉天心展にゆく_c0046559_19294870.jpg

by renaart | 2005-04-06 19:31

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