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地球を楽園にする芸術家・増山麗奈のブログ

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画家・ジャーナリスト・映画監督の増山麗奈が社会×アートを取材発信します!

渋谷のセンター街インド料理壁画

ほぼ3年ぶりに友人のHさんから電話。Hさんには以前展覧会の搬入をお手伝いしていただいた事があるのだ。
今彼が関わっている渋谷に出来る新しいお店の壁画を依頼していただいた。
お店の名前は「ガネーシャ」。インドの象の神様の名前で、商売の神様らしい。
そういえば今年正月に描かせていただいた池袋のラブホテルの名前も「ガネーシャ」。不思議なご縁だ。
私は20歳ぐらいからいろんな所で絵を描いたりパフォーマンスをやったりして来たが、其処でであった方ともう一度再会する機会が最近多い気がする。
一度一緒にものを作った仲間がその後それぞれのフィールドで活躍していて、また違う形で仕事ができる、って素敵だ。
以前ニパフ(アジア・パフォーマンスフェスティバル)で出会った中国人アーティスト管懐賓(グァンファイビン)さんにも会いたいな。
彼のドローイングと船をモチーフにした立体は人生の虚の部分を抽象化した様で印象に残っている。4年前茨城県(確か)に住んでいた管さんは今、中国の芸大「中国美術学院総合芸術系」で教授をやっているらしい。
私は今アジアのアートに興味がある。
仏教がインドからネパールチベット、インドネシア、中国、韓国、そして日本へと大陸と山と海を渡って来た道をもう一度現代アートでたどる事は出来ないだろうか。
「現代アート」この曖昧な言葉は常にニューヨーク、ヨーロッパを向いており、
自分達のオリジンを見つめ直す作業を怠って来たような気がするのだ。
それはまるで「常に発展し続けなければ行けない資本主義という覚醒剤の幻覚」を見ていたように。
そういう意味で私は明治期にあくまでアジアを唱え、当時ヨーロッパに二束三文で売り渡されていた日本の古美術を守ろうとした岡倉天心を尊敬する。
岡倉天心が唱えていたのは「大東亜占領」ではなく、
自然や文化に対する畏怖であったのではないか。
芸術は常に政治に利用されて来たが、芸術は政治の奴隷ではない。
芸術は解放されなければ!。
人や自然を殺す事によってのみ動く資本のからくりから、管理社会のからくりから。権威主義から、芸術は自由にならなきゃ!
それを行うには相当大きな権威的経済的仕掛けが必要だという逆説もまた真実なのだが。


芸大に在学していたとき「真っ白な部屋があればいいのだが」とある助手は私に言った。
それはおそらく自分のアトリエの壁にぐちゃぐちゃ絵を描いていた若き私に芸術的自由を見、
「それを続けてはられないのだよ」という忠告であろうと思う。
名前は忘れたがその助手の彼に対して私は思った。
「ふざけんじゃねえよ」と。
自由だの自分が表現したいことを作る環境だのそんなものは最初からある訳じゃねえだろう。国家公務員の身で給料もらっている身で何を甘えた事言ってんだ。てめえと一緒にすんじゃねえよ。
自分で切り開いて作っていくもんだろう。
世の中そんなに甘くはねえだろう。
私は28歳になった。今年は29歳になる。休みなく私は芸術を続けている。同時期に芸術を始めた仲間は結婚だの就職だのいろいろな事を理由に芸術を辞めた。主に経済的な理由とか絵を描く時間を取れないとかそんな理由でだ。
最初に結婚した時、「女は夕飯のメニューを考えるようになったら芸術家としておしまいだ」
とある画廊のオーナーは言った。そんときも「ふざけんなこの野郎」と思った。
あたしはあんまり家事はしなかった。自分の勝手にアトリエを造り、表現をやらせていただいた。そしたら結婚生活は破綻しちゃったけどね。ごめんね吉野さん。
離婚して子供を引き取るとき「子供はおそらくあなたの枷になるだろう」と前の旦那は言った。
そんときも「ふざけんなこの野郎」と思った。
あたしの芸術への信念を甘く見るな。

五体満足な純粋芸術的環境なんてもんはないのだ。
自分で作るのだ。そして年を取るとともに抱えるものも増える。それでいいじゃねえか。
生きとし生けるものを抱えて、生きる為に、生かす為に、絵を描くのだ。
と言う訳で時々ベビシッターをしてくれる友人の皆様、応援してくださる皆様本当にありがとう。皆様のサポートなしでは私の仕事成り立ちませんもの。頭あがりませーん!
これから6時まで蓮の絵を書きます。

そういえば最近このブログのビューがすこしずつですが増えている。
これも毎日このページをみてくださって、くだらない私の戯言を読んでくださっている皆様のお陰です。毎日「今日は何人見てくれたかな〜」ってチェックするのだが、その数が多いと、うれしい。へこみやすい私の明日への活力です。と言う訳で皆様懲りずに一度と言わず二度三度、三度四度見てください。そしてお友達にもお勧めになって・・「すんげえ馬鹿が居るんだよ〜」って。そして見守ってくださいませ。私の壮大な夢を実現する過程を!

渋谷のセンター街インド料理壁画_c0046559_1254294.jpg


写真は一昨日行われた愛するイラク仲間ヤッチの34歳の誕生日パーティー。
何故私が居ず、にゃんをヤッチが抱いているのかというと、その間私は打ち合わせと称して都内某所で某社長さんに高級フランス料理とワインをご馳走になっていたから。しかし、安田さん、渡邊さん、シバさん、皆さんイラクで拘束された方々。このパーティーの面々、拘束され率高すぎ!
by renaart | 2005-05-13 12:43

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