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地球を楽園にする芸術家・増山麗奈のブログ

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画家・ジャーナリスト・映画監督の増山麗奈が社会×アートを取材発信します!

もう一つの万博〜国民国家を超える新世代の芸術家たち〜を応援しにいこう!

先日ブログでお伝えした「もう一つの万博〜国際シンポジウム」
今週木曜日です。私も某紙の必殺記者として潜入する予定。
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実はこの企画、とっても気になっているので、是非ブログをご覧の革命&芸術仲間の皆さんにも見に行ってもらいたい!と言う訳で緊急告知。

権威や大きな企業の中で作られる枠の中に押し込まれがちな現代社会、
その中で実験的試みを続ける渡辺真也さんと、其処に集められた世界国家を超えて集められた作家たちの挑戦!
何故日本のような物質的に恵まれた国で、国際的に通用するアーティストが出てこないのか!
本当に日本では何故アーティストが政治と関わる事がここまでタブー視されてしまうのか!(怒り!)これは政治の問題でなくて命の問題だと思うんだけどね。
それは去年イラクへ行った時にも感じたのだが、あたしはイラクだから偉いとも何とも思わないけれど、戦時下でイラクの作家は画材などあんまりないのにも関わらずこんなに感動する作品を作れるのは、何故なのか、と。それは生きる事への貪欲さや覚悟とも関係しているような気がする。自分の立ち位置や存在理由や歴史を嫌でも考えねばならないので、神経が研ぎすまされるのだろうか。ボスニアンガールにも会いたい!
いい企画だよ、しかもチラシデザインがかっこいい!ナイスだよ、渡辺真也さん!

国際的な動きの中での、アートを通じての抵抗、是非感じてください。
またNYでのメイン展示では府中でご一緒した照屋勇堅さんも出展されるとの事。ほんとは私も参加したかったなぁ・・・。
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国際シンポジウム(同時通訳つき)
<もう一つの万博:国民国家を超える新世代の芸術家たち>

主催 東京芸術大学美術学部(美術解剖学教室/先端芸術表現科/油画科)
協力 「もう一つの万博実行委員会」
日時 平成17年5月19日(木) 18:00 - 20:00(予定)
東京芸術大学 上野校地 美術学部中央棟1階第一講義室

パネリスト:
セイラ・カメリッチ Sejla Kameric
(現代美術家、ボスニア・ヘルツェゴビナのサラエボ出身)

ミリツァ・シモノビッチ
(現代美術家、セルミア・モンテネグロのベオグラード出身)

茂木健一郎 Kenichiro Mogi
(東京芸術大学非常勤講師・脳科学者、SONYシニアリサーチャー)

渡辺真也 Shinya Watanabe
(キュレーター、ニューヨーク大学修士終了後、若手のアーティストを擁して国民国家を超える展覧会を企画、注目を浴びている若手)


*本シンポジウムは全編英語にて開催され、日本語へ同時通訳します。



問合わせ・予約 
取手校地 先端芸術表現科合同教員室(高橋)
e-mail:

 国と企業を軸にした愛知万博開催中の現在、国民国家を単位とした20世紀型の芸術文化交流の限界を超えて、新種、新世代のアーティストたちが世界各地で、またヴェネチア・ビエンナーレなどの主要な現代美術の国際展で新風を巻き起こしています。20世紀最後の20年間、共産主義体制の崩壊と並んで世界各地で起こった民族抗争の結果、従来の国民国家や民族文化への帰属を断ち切られた人々、また、みずから選択して国家の枠を飛び越え、新たなアイデンティティーを探り始めたアーティストたちが輩出しています。20歳代〜40歳代のこうした新世代のアーティストたちがいま、なぜ、日本を初めとする安定した国や地域の制度の中から生まれた若手アーティストには無い力量と創造性を発揮しているのでしょうか。

 彼ら彼女らは、多分にその境遇ゆえに、従来の民族文化や国家制度に棲み着いていたのでは生まれ得なかった新しい意識と感性、また神経の顕現を示しています。バルカン半島でも、ロシアでも、アジアでも、中近東でも。。。近くは日本周辺からも、沖縄や朝鮮半島を出自とするアーティストたちが、国境を超えて、世界の生々しい現実と直結する表現で、アート界に新風を吹き込んでいます。日本の若者たちが厚い防護壁に守られているばかりに知らないでいる、その無知、無頓着さは、アートだけでなく、社会的な意味でも、そのままにしておいてはゆゆしき事態です。(もちろん、国際的なアート界での切磋琢磨に打ち勝てる見込みはますます薄くなっています)。

 そうした21世紀特有の新状況をもっともはっきりと呈している旧ユーゴ地域出身で、その活躍が国際的に注目されている二人の女性アーティストが来日します。この機会を捉え、このあらたな展開に注目し知見を深めている二人の専門家を加えて、作品紹介と講演、パネル・ディスカッションを行います。日本内外の若いアーティストたちにとっても、この新しい動きに鋭敏な意識を培い、変貌する世界において有意義な,国際的にも切っ先の鋭い表現と創造活動を模索するきっかけとして、実り多い場となるはずです。

<特別ゲスト セイラ・カメリッチ略歴>

旧ユーゴスラビア、現在のボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボに、ボスニアン・ムスリムとして生まれ、幼少時代をドバイにて過ごす。18歳からサラエボの伝説的デザイン・グループである「トリオ」に最年少にて参加、国際的注目を集めるが、その後、ボスニア紛争発生の為、美術品製作を断念。3年半のセルビア軍による包囲攻撃の中、父の殺害にもめげず、社会奉仕に尽くす。紛争直後にボスニアのナショナルギャラリーにて発表した横断幕作品「占領中Zauzeto」により、キュレーターのハロルド・ゼーマンに「サラエボに天才がいる」と賞賛され、その後、ベネチア・ビエンナーレのキュレーターを担当したフランチェスコ・ボナミらがキュレーションした、2002年スロベニアの首都ルブリャナで行われた「マニフェスタIII」において発表した作品「EU/Others」により、その国際的評価を揺るぎないものにする。その後、ドイツ、チェコ、フランス、スロベニア、キプロス、ロシアなどで作品を発表し、今年、渡辺真也企画による<もう一つの万博:国民国家を超えて>展(ニューヨーク、日本ほか)に出品。

<特別ゲスト ミリツァ・シモノビッチ略歴>

旧ユーゴスラビアの首都であった、現在のセルビア・モンテネグロのベオグラードに生まれたセルビア人アーティスト。共産主義体制の崩壊と共に家庭が裕福になるものの、その為か10代前半よりベオグラードのロックシーン、カウンターカルチャーに浸り続ける。その際、セルビアにおける80年代の伝説的ロックバンド「エカチェリナ・ヴェリカ(EKV)」の最良の共となる。その後、EKVバンドメンバーのミロシェビッチ側体制による圧力とその死を経験するが、その後の入院を乗り越え、ビジュアル・アーティストの道を志す。NATO軍によるセルビア空爆中には、劣化ウラン弾の含まれているであろう空気を、透明なプラスチックバッグに入れるという作品「NATO Air」を発表。セルビア・モンテネグロを取り巻く複雑な政治状況の為、西ヨーロッパでの展示はないが、セルビアやギリシャにおいて作品を積極的に発表している。

※このシンポジウムは展示「もう一つの万博」のプラットフォーム(展示の土台を作る為、参考として行うシンポジウム)として開かれます。

「もう一つの万博」関連イベントスケジュール

日本における展示期間: セイラ・カメリッチの京都での、ミリツァ・シモノビッチの広島での滞在製作 2005年5月20日頃より6月16日まで
セイラ・カメリッチ シンポジウム at 京都精華大学アッセンブリーアワー 「アート・戦争・アイデンティティ」 日時:6月2日(木) 14:40 - 16:10

もう一つの万博プラットフォーム in 北九州 at 北九州市立美術館 日時:6月18日(土) 2PM -
パネリスト:セイラ・カメリッチ、ミリツァ・シモノビッチ、渡辺真也

北九州の3箇所でのセイラとミリツァのミニ展示:6月18日土曜日より2週間
セイラの滞在製作による新作発表:ギャラリー SOAP
ミリツァの滞在製作による新作発表:成長型アートスペースlevel1
セイラとミリツァの旧作2人展:北九州市立旧百三十銀行ギャラリー

メイン展示:ニューヨーク・チェルシーにある非営利ギャラリーWhite Boxにて
日本時間の2005年8月15(月):60回目の終戦記念日(現地時間は8月14日)-9月11日(日)

参加アーティスト

マリーナ・アブラモビッチ(ベオグラード)
照屋勇賢(沖縄)
セイラ・カメリッチ(サラエボ)
ミリツァ・シモノビッチ(ベオグラード)
柴田ジュン(横浜)
イネス・パイス(リスボン)
勝間陵駕(高知)
ネボイサ・セリッチ・ショーバ(サラエボ)
ゼロ次元 (名古屋)
赤瀬川原平(東京)


もう一つの万博ブログ
http://blog.goo.ne.jp/spikyartshinya
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P>S先ほどアンマンのハジムさんから電話。アンマンで開催する展覧会の打ち合わせ。にゃんは「昼なのにヨルダン。夜なのにヒルダン」と親父ギャグを連発。そう、アンマンと日本では時差があるのでこっちが夜だとあっちは昼。つたない英語で話をしてたら玄関が開いて韓国人の友人Cが「電話かしてください〜」とやってきた。その後Cさん一家にコーヒーをごちそうする。何気ない日常の中いろんな国の人が楽しく時を過ごせるのが一番いいと思うのです。Cにはにゃんと同い年の子供が居るのだが、小学校、何処にするか悩んでいるらしい。韓国人だけの学校が近くにあるので其処に入れようかな、と言っていた。そりゃそうだ!君が代歌うときむりやり起立なんてしたくないよね。新しい教科書とやらも、どうなんだ。切実な問題だな。いつまでもにゃんとCの子供M君が仲良く遊べますように。
by renaart | 2005-05-16 23:54

画家・ジャーナリスト・映画監督の増山麗奈が社会×アートを取材発信します!


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