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地球を楽園にする芸術家・増山麗奈のブログ

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画家・ジャーナリスト・映画監督の増山麗奈が社会×アートを取材発信します!

ゴアレーベン地元住民キャースティンさんのインタビュー

【ゴアレーベン核廃棄物処分場建設反対運動を27年間続けてきた周辺住民のキャースティン・ルデクさんのインタビュー/
簡単なかきおこし】
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ゴアレーベンでは中間処分場と、最終処分場とがあり、
現在中間処分場の方に113個の燃料棒などの高レベル廃棄物がおかれている。雨風をしのぐ屋根の下においてあるが、周辺へ漏洩があるのか、この地域では他の原発立地と同じように子どもの白血病の発症率が高い。

女性の遺伝子は放射性物質に弱いという特質があるが、
ゴアレーベンの周りでは19.7%も女の子が生まれる率が低いという問題がある。正確な因果関係はわからないが、州も市もきちんとした調査を行ってくれないので大変不安だ。

元々ゴアレーベンは核廃棄物の処分について塩の採掘場を政府が捜したときのドイツ国内の20の土地のリストには入っていなかった。地理的に好条件だと言う理由で選ばれた場所ではない。ここは東ドイツと西ドイツの境界線で、住民の少ない小さな村。都会から一番遠い辺境の地という事で選ばれたのだろう。

ゴアレーベンではないが、同じく処分場が作られているアッセという地域も塩の採掘場にしてつくられているのだが、建設前は乾燥していると言われていたのに、今では一日12000リットルもの水が毎日しみ出し、タンクで上に運んでいる状況だ。そもそも水を吸着してしまう性質を持つ塩の採掘場は、処分場建設に相応しくないと私は確信している。

70年代から、住民の反対運動が起こっていたが、さまざまな手で警察は運動を妨害してきた。例えば去年の寒い11月の末にはデモ隊の中で仲間をパトカーで輪を組んで取り囲み、一晩中外で放置した。他にもホースで放水するとか、今年は催涙ガスも使われたし警棒を持って殴ったりもした。廃棄物が運び込まれる時は、自宅から出られない。そのようなやり方は民主的なドイツの法に違反している。逮捕者も何人も出た。

でもそのような警察の圧力があっても反対する人の数は減らない。先日は4万人が集まった。

(補足/他の住民の方に聞くと、ゴアレーベン周辺の住民はゴアレーベン中間処分場や、関係の企業に就職していたり、賄賂をもらったりしていて反対運動に参加しないように言われている人が多く、反対運動に参加するのは少し離れた地域の住民が多い)

(補足2/ゴアレーベンの処分場を建設するにあたって、本当は800メートルの地下を掘って地質調査をしなければならないのだが、周辺の教会関係者などが拒否しているので、調査が30年間進んでいない。今になったらこれ以上の地域を調査する必要がないと当局は言っている。)

(補足3/ドイツにはゴアレーベンの他、アッセⅡ、モースレーベン、コンラード処分場という4つの核廃棄物の処分場があるが、全て一日半で車でまわれるぐらいの距離の近さ。キャースティンがいうように国境付近、都会からは慣れた所に密集している。それらの処分場の住民運動がそれぞれ繋がっており、労働組合や市長や連邦議員、住民、ジャーナリスト、風力などの市民電力会社社長などが繋がり情報を共有し対策をする組織が作られている。トラクターでそれぞれの地域をまわるというデモもある。それらの市民運動の根の張り方、情報のシェアの仕方、議員との連帯の仕方など大変日本も参考になると思った)

いまゴアレーベンではドイツ中の原発の廃棄物が集まる最終処分場を建設中で、地下にモノを運ぶ建物が90%以上も仕上がっている。70年代に 核廃棄物の処分センターを作ろうという話が出て、12平方キロメートルの土地を捜して、ここにしようと決めた。核燃料サイクルの施設もここにつくろうとしたのですが、それは断念した。まだ廃棄物は運んでは居ないが・・。既に1800億円の経費をかけて作られている。元々ドイツには原子力法と鉱山法というに種類の法律があるが、ゴアレーベンの処分場建設は、鉱山法に則って作られた。鉱山法であれば、周辺住民に対する責任義務が無いので、推進側に都合良く工事を進める為だ。

政府は学者と癒着し、推進側に都合のいい学者がここは問題が無いとどんどん基準を緩めて、工事を進めてきた。ゴアレーベンは塩の採掘場で、塩によって水を引き寄せてしまう浸水の問題がある、またガスの問題もある。
また周囲にはエルベ川が流れていて、いつか水が溢れて水中になってしまう可能性もある。

(補足3/東ドイツの学者がゴアレーベン処分場建設運動が始まる前に調べた地質調査では、天然ガスの爆発が起きている事や、ゴアレーベンの建設地が天然ガスが濃い事がわかる。)

ーーーーー
日本よりも地震が少なく、地質がしっかりしていると思っていたドイツでこのようなずさんな管理で核廃棄物を処理しようとしていると知って大変ショックだった。

そしてなんていうものを人間は作ってしまったんだという念を新たにした。いったい400基もの原発から生み出される核燃料棒、原発事故で外に放出されてしまった核廃棄物を70%は水で、常に地面がダイナミックに動いているこの地球上のどこに置くというのだろうか・・!

住民にお金をばらまいて声を封じる、暴力で口を封じるなど日本
とやられている事は同じだ。
都会が田舎にリスクをおしつけるという構造も全く同じだし、御用学者を雇って住民を安心させる方法もDR山下商法と同じだ。

くしくも今日、大阪でガレキ拡散について声を上げ続けているリーダー格の下地先生が逮捕されたとのニュースが飛び込んできた。日本は戦時下。

運動し、声をあげる側が繋がり、真実を追究し、発信していく事が大きな力で地球を壊し、いのちを踏みにじってきた側に対する
勝利への道だと思う。貴重な機会を作ってくれた映画HIBAKUSHA、ドロテー・メンツナー連邦議員、ラルフ監督、通訳のケラー佑子さん、寒い中ゴアレーベンでの取材を受けてくれたキャースティンさん、取材カンパをしてくださった皆さん、一緒に行ってくれ英語もつたない私をフォローしてくれ、取材の流儀を教えてくれた志葉玲さんに感謝します。
いろいろ至らない所のある私ですが、希望は日独の脱原の繋がりをつくることにあると思う。

金も時間も体力も限界だががんばろう。
応援してください。
by renaart | 2012-12-09 16:12

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