地球を楽園にする芸術家・増山麗奈のブログ

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福島の漁師さんに聞く汚染水問題

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 首相の「アンダーコントロール」発言とは裏腹に悪化しているように見える福島第一原発の汚染水漏洩問題。地元漁師の方はどんな思いなのか、福島漁連相馬支部中小船代表の今野智光さん(54)に聞きました。

「以前より終息作業員たちから『汚染水が漏れている』と聞いていました。東電は否定していましたが、結局は漏れていた。国も規制庁も東電もいつも自分のことばかり。私たちの立ち場を理解しようとしません」(今野)。

 今野さんは震災前まで、小型漁船ではトップレベルである年間300トンの水揚げを誇る、祖父の代から続く腕利きの漁師でした。少しずつ漁再開の準備を行い、やっと試験操業を始めようかというとき汚染水漏れの発表によって、また漁が延期に。現在は海の瓦礫撤去の仕事をしていますが、それもあと20日で終了。その後の職は未定です。

「仕事がなくても船の維持費は年間300万円ほどかかります。試験操業で捕った魚は加工品含め組合の測定器で測り、検出限界8ベクレルで不検出だったものだけを出荷しています。でも価格も暴落し、名古屋以西では市場で受け入れてすらくれません。せめて私が生きている間に、後を継ぐ息子へ道筋だけでも作ってあげたいですが・・。」(今野)

 相馬市漁連の測定はセシウムとヨウ素だけで、東京電力が汚染水の主成分と発表しているストロンチウムやトリチウムなどの核種は測定されていません。今野さんたちを応援したい気持ちはありますが、今の検査体勢で消費者が不安になるのも無理はありません。事故対応の一挙一動に振り回される今野さんにお会いして、改めて東京電力や国が壊したものの大きさを痛感しました。
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by renaart | 2013-09-21 09:13

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