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地球を楽園にする芸術家・増山麗奈のブログ

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画家・ジャーナリスト・映画監督の増山麗奈が社会×アートを取材発信します!

【news】愛媛新聞で紹介していただきました。

愛媛新聞で、講演会の様子を紹介していただきました。大洲市の皆さん、伊方原発取材に協力してくださった市民の皆さん、「グリーンコンシューマーおおず」の皆さん、心づくしのおもてなし本当にありがとうございました。

【news】愛媛新聞で紹介していただきました。_c0046559_1858383.jpg


伊方原発から10キロにある八幡浜の駅前で、市民の方に再稼働について意見を聞きました。
マイクを向けた中で断られた方が半分、しかし答えを返してくださった方全員が再稼働に不安があると語っておられました。
「原発の仕事は危ないから人気がない」
「福島の汚染水のニュースを聞く度にこれがあと何十年も続くのかと思うと、ぞっとする」
「311前は原発の怖さを知らなかったけれど、もう原発は怖い」
「稼働中に比べると地元の経済は悪くなっている気がする。駅前で3時間待っていてもタクシーのお客さんが来ない。しかし、福島の事故を見ると万が一事故が起きたらリスクが大きすぎるから、再稼働はしないでほしい気持ちがある」

正直びっくりしました。原発の立地地域では表立って反対と言える方が少ないのではないかと想像していたからです。初めて会う私に思わず語ってしまうほど、フクシマショックは、日本中の原発の立地地域の方達の意見を変えているのかもしれません。

ドイツの廃炉の現場を取材してわかったのですが、
ドイツでは原発で作業員として働いていた方をそのまま廃炉作業で雇用し続けていました。

またドイツのラインスベルク原発の場合は5年間寝かしてから廃炉作業を行ったそうです。
今日本では2年間、多くの原発や稼働せず休んでいます。
今再稼働をするのではなく、廃炉にむかって舵を取れば、この2年間を無駄にせずすみます。
もし再稼働してしまったら、また振り出しに戻ってしまうのです。
廃炉作業は70年間ほどかかり、原発稼働中に得た売電利益よりもずっと多額の費用がかかります。
小さいサイズの原発で一基660億円ほどだそうです。

原発の立地地域の方々の雇用の問題もきちんと大事にしながら、日本でも
廃炉をすすめ、世界に550基ある原発を安全に終わらせていく方法を
世界に提供することこそが、本当に必要とされている原発技術の輸出ではないかと思うのです。

福島第一原発の作業員の方の取材を幾度も行いました。その中で見えてくるのはとにかく
コスト削減のために、作業員の方への人件費をカットし、満足な休みを与えず、作業着や下着もつかいまわしで(たまにかびているという)ひどい労働条件だということ。
また 汚染水の対策にしても2011年の梅雨には現場レベルでわかっていたのに、
すぐ対応しなかったため、結局事態が悪化しているという状況です。
キツい、利益が少ない、被ばく量が多いという条件の悪さによって
能力のある技術者の方がフクイチを離れ、現場には素人のような方しかしかいないとききます。
その中の多くが他に仕事がない被災地の方も多く居るそうです。
読み書きが出来ない方も多く居るそうです。
本当にこれが技術大国・ニッポンの姿なんでしょうか?

東京電力という会社が本当に誠意のない能力のない会社であるとわかったのだから、
経営陣を一掃して新たに廃炉会社を立ち上げて、きちんとした労働条件で、技術を磨きながら核の片付けに取り組んでほしいです。
by renaart | 2014-02-04 19:14

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