2016年 01月 03日
被ばく発言、性の表現について
増山れなは、今夏、東京から、社民党公認でチャレンジします。
憲法改悪、秘密保護法、戦争法、武器輸出、辺野古基地建設、原発の再稼働と輸出、などを推進する安倍政権の退陣を求めて全力で戦い抜く覚悟です。
この間いただいた いくつかのご質問に、お答えいたします。
【過去のツイートの表現で、「プルトニウム米」という表現を使った事について】
ツイッター上での発言の一部分が切り取られ、私が国民の皆さんに対して「プルトニウム米を食べろ」と発言したようなニュアンスでネットニュースが流されました。
この発言は、日本政府の役人が国民に対して『「プルトニウムを入った食品を食べろ」と考えているのでは?』と想像して書いたものです。
プルトニウムは、最も毒性の高い放射性物質として知られていますが、現在日本では、穀物、卵などの食品(10ベクレル/kg)や飲料水(1ベクレル/kg)のプルトニウム含有が合法とされています。
ネット特有の現象として、一部分だけの表現を前後の文脈と切り離してクローズアップし、それを批判し炎上させるという傾向があります。今後は誤解を与えることのないよう、細心の注意を払ってまいります。
参考●2011年3月17日の時点で、厚生労働省が全国の市町村にFAXした、「 放射能汚染された食品の取り扱いについて」という資料で飲料水1ベクレル、卵などの食品10ベクレル/kgまでのプルトニウム含有が合法と定められています。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001558e-img/2r9852000001559v.pdf
【現在のプルトニウム測定結果、今後の対策】
厚生労働省は、プルトニウム、ストロンチウムの食品や水道水に対しての測定を行っています。
プルトニウムは、全て検出限界値以下でNDで、一部の水道水や食品の中から、ストロンチウムが検出されています。
●水道水のプルトニウム、ストロンチウム測定
http://www.city.minamisoma.lg.jp/index.cfm/10,923,c,html/923/20151111-094610.pdf
●食品のプルトニウム、ストロンチウム測定
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11134000-Shokuhinanzenbu-Kijunshinsaka/2015051501.pdf
東京電力福島第一原発事故から4年9ヶ月が経過し、人々の被ばくへの意識は薄れ、報道も減っています。
自分の発言に責任を持ち、食品測定の現状、被ばく対策の現状(「子ども被災者支援法」の関連事業が、現在どのように行われているのか等)を調べ、今後ホームページ等で発表していきます。
被ばく労働者の方々にたいしても今まで年間5ミリシーベルト以下の外部被曝で、白血病の労災申請が出た例があるにもかかわらず、事故後日本では特定避難勧奨地点の指定を解除する基準値を年間20ミリシーベ ルトと定め、子どもたちに年間20ミリシーベルトの被ばくを許容しています。
事故後直後の緊急事態ならまだしも、今後ずっと続く日常の中でこれらの数値が本当に正しいのか、改めて 調査、議論すべきではないでしょうか。
また、事故から4年9ヶ月も経った今も、日本の食品を一部輸入禁止にしている国があります。モニタリングの結果を公表し冷静に見ることが風評被害を防ぎ、安心・安全の日本ブランドを取り戻すことにつながると考えます。
【性の表現について】
私は、東京芸大在学中よりアートの発表を行っており、その中には、性をテーマにした作品もあります。 性の表現というのは、受け取る側によってご批判をいただく事があります。宗教・思想・信条など様々な状況によって人の性に対する受け取り方は様々です。性の多様性、表現の多様性を認める社会であってほしいと願っています。
日本国憲法には、表現の自由が認められております。 また、その表現について、ご批判、賛同など様々なご意見を発言していただく事も、 憲法で定められた言論の自由として憲法で認められています。 どちらも民主主義の根幹をなすとても貴重なものです。
性にまつわる表現を排除しようとする動きが、実は他の表現についての規制を強化する事にもつながる場合があります。
いま、この表現の自由と言論の自由が危機に直面していると感じています。 安倍政権は「秘密保護法」を制定しました。これは、政府が特定秘密として定めた事に関して、知る事も調べる事もゆるされない、何が秘密かもわからないというとんでもない法律です。 昨年、国連の報道の自由を調べる調査団の正式訪問を安倍政権は直前にキャンセルしました。 声があげづらくなっている現状を変えていきたいと考えています。
【バイブレータにまつわるパフォーマンスについて】
自衛隊が初めてイラクへ海外派遣をされた2003年12月から一年後、私はバイブレータを使ったパフォーマンスを行ないました。 これはブッシュ米大統領によるイラクへの侵略戦争と、その後のアブグレイブ刑務所での捕虜への虐待、戦時性暴力の危険性を、身体を通じて公立美術館の場で前衛芸術として表現したものです。
私の芸術作品も含めたこの展覧会の展示内容は、マスコミの美術番組でも取り上げられ、広く一般に評価されたものです。パフォーマンスの内容は、事前に美術館の担当者と協議をしたうえで行いました。直後に執筆した著書「桃色ゲリラ―PEACE&ART」では、会場に子どもがいた記述はありません。後日、回想と脚色を加えて執筆した絵本「幼なじみのバッキー」(第10回岡本太郎現代芸術賞入選作)の中で、子どもがいたという記述がありますが、これは自分の子ども(当時2才)を会場とは別の場所で預けていたという意味です。
実際には、会場にいた他の作家にも確認しましたが、パフォーマンス当日、会場に子どもはいませんでした。着衣をしてアート表現をしたものであり、これは大人たちへのアート表現でした。お子さんへの悪影響は全くありませんでした 今後、アート表現について誤解を招かないよう細心の注意を払ってまいります。
by renaart
| 2016-01-03 16:49