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地球を楽園にする芸術家・増山麗奈のブログ

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画家・ジャーナリスト・映画監督の増山麗奈が社会×アートを取材発信します!

映画 日本国憲法

某紙から日本国憲法に関する原稿を依頼していただいたって事もあり、前から気になっていた「日本国憲法」を見に渋谷ユーロスペースへ。公開中なのにDVDも発売している。とにかく多くの人に見てもらいたいってことなんだね。
ユーロスペースでは連日ナイトショー午後9時だけ上映。
1400円という値段も手頃だ。まあ小さな映画館だから、そのぐらいの謙虚さが無いと、やってけないのかな。

映画 「日本国憲法」監督=ジャン・ユンカーマン  ★★★★☆ 星4つ
日本国憲法とその9条が、世界的に見てどういうものなのか、という事を様々な知識人ヘのインタビューと共に考えてゆくメッセージ映画。
画面には歴史家のジャンダワーや、社会学者の日高六郎、シリアの反政府運動家ミシェール・キーロ、中国の映画監督、班忠義、元GHQ民政局・憲法草案作成メンバーなどさまざまな立場の人が憲法9条の価値を語る。印象に残ったのは元GHQ民政局・憲法草案作成メンバーのベアテ・ゴードンさんのコメントだった。ベアテさんは終戦後憲法草案を作ったその当事者である。当時憲法担当国務大臣だった松本烝治が第一の憲法草案をGHQに提出したが、それはポツダム宣言を全く理解していないものだった。軍部の権利も残されていたし、民主国家としての草案としてはふさわしくなかったそうだ。そこでベアテさんらが憲法草案作りに奮闘する事になる。焼け跡となった東京をタクシーで飛ばして、図書館を訪ね歩き、世界中の憲法を見て回りそれを参考書にしたそうだ。その辺の話が生々しくて面白かった。そうだよな、一国の憲法を作るって大変な事だよなあ。かなりドキドキするよな。ベアテさんは主に女性の社会的権利について書いたそうだ。ヨーロッパの憲法には、アメリカの憲法にも無い女性の権利や福祉について記述してあるものが多かったそうで、かなりびっくりしたんだって。ベアテさんが作った条文は今も残っている。「それによって日本での女性の地位はずいぶん変わったので、良かったなと思います。」
インタビューは私の母国、新宿のビルの中での撮影だった。「平和が一番、今世界で一番大きな重要な問題です。日本がそういう指導者になれば、素晴らしいと思います。」
と新宿南口付近のビル街を見下ろして語るベアテさんを見て、”自分が作った憲法を持った国”を見るってどんな気分なんだろうと想像する。
「今の戦争は勝った国という事は無いんです。買った国も、負けた国も同じくらい壊れてしまうんです。」彼女の言葉が胸に残る。

参照‥日本国憲法の誕生

9条を守ろうと言う運動を行っている人々を見て、「今イチ地味だんだよな」と常々思っていた。
どうもイラク戦争反対!が世界と連動した動きだったのに比べて問題のスケールが小さいと言うか、どこか「ゴミの日を水曜日から木曜日に変えようよ」的な(どんな比喩だ)内輪な感じがしてしまっていた。
でも、考えてみると日本にとってこれほど大きな問題は無いよね。
外交外交、と小泉のアホは言っているけれど、国際的な目から見て、「平和憲法を守り続ける美しい歴史を持った経済大国日本」というイメージは、「野蛮な小さな国」よりはよほどましかと。政治学者のチャルマーズ・ジョンソンは「どうせ日本はたいした軍事国になれないんです。兵隊になる人が足りない。」と語っていたが、その通りだよ。中途半端に軍を強化しても、勝てないって。中国、韓国なんかに対するイメージが悪くなって、かえって損だって。小さな国なんだから、インテリジェンスで勝負よ。(そのコンプレックスがあったからこそ東條さんなんかは大東亜帝国の妄想を打ち出したのかな)いいじゃん、国土小さくたって。大きけりゃいいって時代は終わったよ。携帯だって、パソコンだってどんどん小さくなるよ。ミニマムですよ。その分テクを磨こう。美しい島の自然と文化を守りながら、新しい文化を発信してこうよ。文化なり、車なり。その方がよっぽどかっこいいよ。韓国なんて映画大ヒットよ、世界的に。あんなに軍事持ってる国なのに、「冬ソナ」世界100国以上の上映で”ヨン様の美しい国”とのイメージ定着しちゃったよ。

戦後60年という時間を考えると、憲法の他の部分は変えてもいいとは思うの。時代に合わせて。でも平和憲法を捨てるのはもったいないと思います。もし憲法草案協議会で各界の有識者なんかが集まって、憲法草案作る機会があったら、私も参加したいな。生活者としても外せないポイントを詰め込んだ貧民や弱者にも優しい憲法にしたいものだ。

と映画と関係ない事で燃えてしまった。

帰り道新宿で元自衛官今ディズニーランドで働いているという(どんな履歴だ、それ)真っ白な歯のまぶしいお兄ちゃんにナンパされてけっこううれしい。「後ろ姿からいい女オーラでまくってたから・・・」ふふふ、今日染めたての美髪にだまされたな、K君よ。私こうみえても、妊娠後期に突入したれっきとした妊婦なんです〜。飲みに誘われたけど、ニャンを引き取りにいかなければいけないのでお断り。ふう、例えどんなに日本国憲法の大事さと小泉の馬鹿さ加減に憂いていたとしても、どんなに育児に奮闘していたとしても、グローバリズムな企業でにこにこ働くお兄ちゃんにナンパされるぐらいのミーハーさとエロさは保っていたいものだ。

にゃんは今夜は元旦那の四十ウンサイの誕生日をお祝いしてあげていた。考えてみたら4年に渡る結婚生活の中で、いつも自分の個展のことばっかりで、彼の誕生日を祝ってあげた事、無かったなあ。そりゃ離婚もするっつーの。
”家を出て初めてわかる親の大切さ”的に、別れて初めて申し訳なかったな、という意味も含めてにゃんを介して花束をプレゼント。ホントごめんね吉野さん。

写真=ずいぶん前に書いたポートレイトが出てきたので一緒に撮ってみました。
映画 日本国憲法_c0046559_17369.jpg

明日は超スペシャルなランチデートなので、服に合わせたマネキュアとペディキュアを塗って、寝ます。
by renaart | 2005-08-21 01:09

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