2016年 07月 09日
増山れな最終演説
誰もがお金がないからと夢をあきらめなくていい、食べ物さえ満足に買えずに飢えることのない、ブラックな労働環境で体や心を壊すことのない、誰も見捨てられない、そんな社会をつくります。
皆さん、政治って何のためにあるんでしょうか?人々が安心して生きられるために、あるのではないでしょうか?この間(かん)、私、増山れなは、東京じゅう、あっちこっちに立って、たくさんの人々の声を聞いてきました。
「奨学金を借りれば平均で300万円以上の借金となる。多い人は700万円とか800万円にもなる。だから大学、行くのを諦めた。でも本当は今でも勉強したい」と、ある青年がいいました。
「学校の先生、20年も30年もかかってやっと奨学金を返したって聞いた時、そんな長い間借金を返さないといけないのか、と目の前が真っ暗になった」。そう、ある高校生がいいました。
スーパーの前で、中年の女性が涙ぐみながら、「消費税、無くしてほしい。食べ物が買えない。もう食欲も無くなってしまいました」と私に訴えてきました。
ある、おばあさんが私の手を両手で握って、絞りだすような声で言いました。「私達の年金を守って」って。
高校時代の後輩は赤ちゃんを産みました。そして育児休業をとりました。でも、仕事に復帰できていません。「保育園にあずけられないんです。共働きの方が優先的に保育園に預けられるから」。保育園に子どもを預けている、お母さんも言います。「二人いる子どもを預ける保育園が別々の遠い場所にあって、結局働くことが難しい」って。
老人介護施設で働く方々にもお話を聞きました。「重労働に見合わない待遇のため、施設をつくっても働く人がいない」と。今でさえ52万人もの人々が、介護施設に入れない「待機老人」となっています。そして、年間10万人もの方々が介護離職されています。
イラク戦争開戦から一年後、現地に取材も行きました。「お父さんが米兵に連れ去られた」と、壊された家の中でお母さんと子どもが泣いていました。米軍は、テロリストだとの証拠もなく、イラクの人々を拘束し拷問を加えました。戦争の結果、約25万人が殺され、今なお約330万人が国内避難民として避難生活を続けている。戦争を支持・支援した反省も検証もなく、安倍政権は安保法制や改憲によって、さらなるアメリカへの戦争協力を推し進めようとしています。
福島第一原発事故後、脱原発を決めたドイツにも取材に行きました。「あれだけの事故を起こして何故、原発を再稼働するの?」と何人ものドイツの方に聞かれました。「地盤の安定しているドイツだって核廃棄物の最終処分は上手くいってない。地震の多い日本で、どうやって核廃棄物を処分するの?」とも。
国は、政府は、政治は、一体、何をしているのでしょうか?オスプレイ17機分の購入費3700億円があれば1年間、全ての国立大学の学費を無償にしてもおつりがきます。防衛省は、高校生の個人情報を学校から集めて、スカウトしています。学費を払ってやるかわりに、自衛隊に入れる、経済的徴兵制をみならったらどうだ、という有識者会議の委員もいました。自民党のスポンサーの経団連は、大企業が過去最大の366兆円もの内部留保を溜め込んでいるのに、法人税を25%まで下げろという。2000年代から比べて半分近くまでにさげろということです。実際、安倍政権は法人税を年々下げています。その一方で経団連は、消費税は19%までに上げろという。社会保障費の自然増に対し、予算は抑えられ、実質で年間5000億円が削られているのに、在日米軍関連経費、沖縄などでいくら米兵犯罪が起きても、毎年7000億円以上、使われています。米軍を思いやるより、日本の若者をおもいやってよ、沖縄の人々の声を聞いてよ、ふざけないでよ、もういい加減にしてよ。そう思いませんか?株価を上げ、アベノミクスの好調を演出するために、株式市場に年金を投じたあげく5兆円も損失出した責任取ってよ、と思いませんか?
国や政府、政治は、一部の大企業やお金持ち、アメリカとかのためにあるわけじゃない。私達のための、政府、私達の政治を、取り戻さないといけません。誰だって、幸せになる権利がある、平等にチャンスが与えられるべきです。私が出会ってきた人々、今、苦しんでいる人達も、みんな、私は幸せになって欲しいし、助けないといけないと思います。それが、それこそが、政治のやるべきことだからです。
給付型の奨学金、実現しましょう。将来の制度だけじゃなく、まさに今、奨学金の返済に苦しんでいる人々を救済しましょう。消費税は、食品など生活必需品だけでも0%に!世界の先進諸国に見習って、中小企業支援もしながら、最低賃金を1500円にしていきましょう!低年金、無年金で生活していけない高齢者の方々には、ちゃんと生活していける年金を。不当に低い保育士や介護士の方々の待遇も大幅アップしましょう。財源がないとは言わせません。法人税を上げ、ケイマン諸島だけでも74兆円の資産があるというタックスヘイブンにもメスを入れる。大企業や富裕層の税逃れを許さない。88億円もかかっているというアベ政権の外遊費や、年間7000億円の在日米軍関連経費、年間10兆円以上という「国土強靭化」など、無駄遣いを徹底的に見直しましょう。お金はないのではない。使い方が間違っているのです。地震大国の日本に原発はいらない!むしろ自然エネルギー100%を目指しましょう。武器輸出をやめ、「ヒロシマ、ナガサキ」の経験がある日本から、世界の軍縮を進めていきましょう。アメリカや中国、ロシアにも働きかけ、軍事に使うお金を、教育や福祉、文化、環境に使う、大きな流れをつくりましょう!
今の政治には、愛が足らない!アベ政治は、人々を苦しませ、不安にさせます。自民党が参院選に勝って自民党の改憲草案のまま、憲法が変えられたら、日本は終わります。国民主権、基本的人権の尊重、平和主義、全部捨てられてしまいます。人々は政府にその自由を縛られ、政府の都合で、その権利をないものにされてしまう。私のおじいちゃんは、戦争に反対したために、4年2ヶ月も牢屋に入れられました。そんな戦前、戦中のような時代に逆戻りさせるわけには、いきません。皆さん、自民党改憲案の非常事態条項ってご存知ですか?これは災害や戦争の時に、首相が国会を通さず法律を勝手につくるというものです。まるでナチスがドイツを支配した全権委任法そっくりです。安倍政権はどんな独裁国家に日本を変えようとしているのでしょうか?
もう黙っているのは、やめましょう。政治をアベ政権から取り戻しましょう!増山れなに、力を貸して下さい。増山れなを勝たせてください。社民党、正真正銘の護憲の党をよみがえらせましょう!参院選、主人公は皆さんひとりひとりです。皆さんといっしょに増山れなは頑張ります。一緒に、愛ある政治、本当の政治をつくっていきましょう!
by renaart
| 2016-07-09 09:50
| 選挙