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地球を楽園にする芸術家・増山麗奈のブログ

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画家・ジャーナリスト・映画監督の増山麗奈が社会×アートを取材発信します!

ディア・ピョンヤン

渋谷のシネラセットで梁英姫(ヤン・ヨンヒ)監督のチュチェ思想を信じる大阪の在日の家族を描くドキュメンタリー映画「ディア・ピョンヤン」を鑑賞する。
主人公のおっちゃんは、ヨンヒ監督の実の父親。そう、この映画がヨンヒ監督(ちなみにそうとう美人です)の家族の物語なのだ。
号泣。だってね、息子3人がピョンヤンに「帰国」してしまうのだが、その子達が生活に困窮しているので、お父さん、お母さんはひたすら仕送りをするの。理想に燃えて帰国したはずの息子達のやせ細った子供達の写真を見たりしてね。段ボール何十個も。寒いピョンヤンの冬を越す為のカイロ、生活用品、傘、洋服、マフラー・・ETC。んでもって父ちゃんの古希を祝うパーティーを息子達がピョンヤンで開催するのだが、その開催費用、みんな父ちゃんが援助してるの。25万円。北朝鮮の親類一同集まってみんな仕送りしてくれる父ちゃんに、「ありがとう、ありがとう、これからもチュチェ思想を信じて革命を遂行していきましょう。」

そして、ピョンヤンの生活シーン。夜、電気が無い。街が真っ暗。ろうそくで生活しているの。

社会主義だろうが、共産主義だろうが、資本主義だろうが拝金主義だろうが独裁政権だろうが、正直私は何でもいいと思うの。首相や大統領がハゲでも女や金に汚くても女装趣味があってもSM趣向でも、いいと思うの。
そこで暮らす人が
①普通に食べれる
②子供を育てられる
③むやみに殺されない
その3点がクリアーされてればね。いろんな進路の選択権があるとか、どのぐらい福祉が充実しているか、どんだけ面白いアートがあるかとか、いい国である条件って欲張ればきりがないよ。でも基本的には飢えたくない。子供達を飢えさせたくない。生き延びたい。

そう考えると北朝鮮という国はやっぱりおかしい。あれだけマスゲームを正確に出来るほどに優秀に命令に従って働く人々を抱えていながら、あんだけ経済が衰退してるってやっぱり変。チュチェ思想により伝統的農業を否定するような(しかもそんで効率的でもないからダブルで泣ける)独自農法を進めてしまったため、農地が砂漠化してしまったらしい。そんで食べ物がほとんどない。その上国際社会に見捨てられて貿易もあんま出来ない。だから周辺国、および親戚の仕送りに頼らざるおえない。なんとかしたほうがいいよねえ。国民が喰えるようにする為に。ミサイル開発する前に、枯れ果てた自分たちの国の農地の汚染を直す事が先なのでは。コメ支援討論もいいけれど、土を、直そう。そこで人が暮らせるようにしようよ!国家として甲斐性なさ過ぎだよ〜。金正日、ヴァンダナ・シヴァ博士を農林水産大臣に任命するべき!

いや、10年間かけて撮影したという家族のフィルム。貴重なピョンヤンの一般市民(それでもかなり生活水準の高い家庭だと言う。農民や如何に!)の生活シーンなど見所は多し。他では見れない映像。その後考える事も多い。一見をオススメします。北朝鮮を「悪」としか捉えない日本の報道からは見えてこない北朝鮮、在日韓国人の姿を考えさせられる一本。
ちなみにヨンヒ監督の自伝もアートンから出版されてます。こちらも泣きました!

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by renaart | 2006-09-16 01:44

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