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地球を楽園にする芸術家・増山麗奈のブログ

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画家・ジャーナリスト・映画監督の増山麗奈が社会×アートを取材発信します!

初期衝動

大竹伸朗さんの作品を見ると、いつも新鮮な創作意欲がプシュプシュきていて、大好きなんです。

私も作品を作るとき、初期衝動を大事にしてます。

今日、美術評論家であり、コレクターであり、キュレーターの深瀬鋭一郎さんのモンブランからの現代美術賞授賞式でパフォーマンスをさせていただいたのですが、
深瀬さんは
「作家の頭に最初にアイデアを生まれてから、それを形にし、発表し、そしてソレを販売し、美術館などに所蔵され、歴史に刻まれていく。そのすべての過程を追いかけていきたい」
という話をしていました。

ふむふむ。2006年のアースディで、私は深瀬さんに誘われて母乳パフォーマンスを野外で行い、「エコと母乳アート」という結びつきを得ました。その後エコアジアニズムなどに続くんですが、
作家として
「お。これは新しい泉発見」という瞬間があるんです。
それを教えてくれるのは、人や素材や空間との出会いなんですけど。

私はプロのアーティストとして、
”いただいたギャラ分は、最低限お客様の満足を得る”という枠の中で、
ある一定のクオリティを維持しつつ、

いつも
遊ぶ
のが好きです。

もちろん、生命、命、母乳、母、胎児、幼き生き物のために、戦争よりエロス
などず〜〜〜っとつづく私のアートのテーマはあるのですが、
マンネリにならないこと。絵でも文章でもパフォーマンスでもキュレーションでも
自分の模倣にならず、常に新しいものに触れていく、取り入れていく、それが、楽しいねえ。

今日の遊びは、長野から妊婦である役者(臨月!おなかパンパン!!)の友人、竹内知子嬢を東京まで呼んでおなかに絵を描いた事でした。
知子とは8年のおつきあい。その間に北海道や韓国でパフォーマンスをした事もあります。
そんな知子のおなかに、一人の命がある。
なんだかすごくすごく尊いことで。
子供を育てながら、何人もの友人がアートをやめていって、ちょっと寂しくて。
知子が重たいおなかをしょって長野からわざわざこのパフォーマンスのために上京してきてくれた事がまずうれしい。
新しい事二兆戦しつつ、古きつきあいを大事にしたい。
知子に描くイメージは、今頭の中にある、”命の菩薩像”。
今度巨大な和紙に描こうと持っているシリーズ。
巻貝の一番奥にあるおいしいところを、楊枝をつかってほじくりだすがごとく、表現のイメージをほじくりだし、ひねりだす。
それは、キュレーター深瀬さんからいただいた、上質な表現と言うヒントでもあり。

うまく言えないけど、わたし、すごく贅沢に生きてる。
生きてるって、すばらしい。

知子は隣の部屋で、今すーすー寝てます。布団が二つしかないので、にゃんの隣で寝てます。

あーたんは知子のおなかに触って「あかちゃん、いるねー。あーたんです。」とお姉ちゃんぽく語りかけており。

知子と出会った8年前には存在しなかった3匹の生き物が(一匹は知子のおなかのなかに)私たちの変わらぬ友情とともに優しく存在していて。

そして、今日も我々はアートした。
私たちのアクトしたブースには、宿命のライバル藤田嗣治の絵も置いてあり。
(麗奈タンVS藤田初めての競演!)
(愛憎入り交じる藤田への思い。戦争画の藤田、反戦の麗奈タン)
ちゃっかり本も8冊売ってきた。
そして今日も絵の注文がきた。
深瀬さんに紹介していただいて、8月のアトリエ件ギャラリーも決まりそうで。
(360センチ×180センチの巨大エコ壁画を描くのだ。9月の山梨県立美術館にむけ)


子供と、アートと、友情とそうそう男とおいしいお酒と
幸せだあ。

残念ながら、カメラを忘れてきてしまったので(明日白井愛子嬢に渡してもらう)
画像をアップできないのですが、とりあえず、幸せすぎるので、自慢させてください。

深瀬鋭一郎さん、モンブラン賞受賞おめでとうございます。
現代アートがんばろうぜい。


by renaart | 2008-05-28 01:57

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