2年前の3月19日、私は桃色ゲリラと言う名の変なグループとして新宿のアルタ前路上で戦争反対のカードを配っていた。
世界中で反対の声が上がったにもかかわらずそしてその翌日ブッシュ大統領はイラクに対する先制攻撃を開始した。
あれから2年という年月がたった。イラクにすむ人たちにも、日本に居る人たちにも、アメリカに居る人たちにも、平等に時間は流れた。みんな2年分年をとった。その間に新しく産まれて来た子供たちもいる。あのとき1歳だったにゃんは3歳になった。初期桃色ゲリラ隊員F枝のお腹には今新しい命が宿っている。
1年前イラクへ行った。ほんのちょっとだけの滞在だったが、それは私の人生を大きく変えたのだと思う。私は今イラクに住む何人かの友人の事、そしてアンマンに滞在しているイラク人アーティスト ハジム・アルブスターニさんの事を思う。彼にとっても大変な2年だった。ハジムさんはその間に病気もした。バクダッドでコーヒーをごちそうしてくれた橋田さんは武装勢力に撃たれて亡くなった。お会いした事はなかったけれど、若き旅人香田君は武装勢力に殺害された。じゅりっちはそのショックで髪を切った。みんなにとって、結構しんどい2年だったね。
私は今年のはじめ離婚をした。イラク戦争が直接関係ある訳ではないが、私はどうしてもイラク戦争の事をいろいろな自分たちの想い出を絡めて考えてしまう。
世界平和だの言っている割にはスケールの小さい周りの人々と過ごした時間の事をかんがえてしまう。
おそらく団塊の世代の人々がかつて行っていた闘争を甘い思い出として語るとき、彼らはその闘争の間に自分たちの間に起こった青春の思い出を思い返しているのだと思う。
その気持ち分かるわ〜
運動が力を持つときというのはおそらく無数の個人の人生を絡めて、その中で無数の激動のストーリーがあったんだろうな。それは彼女を寝取られた、とか、男に逃げられた、彼氏が出来た、とかそんな次元の低いと言われているようなそんな物語りなんだろうな。大きな声ではいけないけれど、正直私もかなりすったもんだありました(古い)。は、は、は、いろいろな私利私欲が絡まり、運動は盛り上がっていくのだ。小さな物語の集合体は大きな物語を変えていくのだ。だからいつも頭悪そうな話ばかりしている事、許してください。運動とはそのぐらいじゃなくっちゃ始まらないのですよ。
さて、思い出に浸っている暇はないのだ、私は人生に、地球に絶望するほど暇じゃない。
闘争は今ここで続いている。
大量破壊兵器も見つからなかったし、今もイラクの治安はひどくなる一方だ。
イラク戦争も終わらないが、あたしの戦いも終わらない。
現在進行形、桃色ゲリラ、ゲリラ隊員を引き連れて、ただ今、真っ最中〜!
あんまりに無碍な占領反対!戦争反対!
という訳で、この日記をご覧の皆様、ネットサーフィンしている場合ではござりません。街に出て、デモでもしよう!あたしはパレードなんて言わない。それ、デモだよ、デモ。中途半端にこびる感じがいけ好かねえ。週末はデモぐらいがいけてる女として当たり前ぐらいの世界を作らねばさ。デモは生き様。ファッションじゃねえつーの。
桃色ゲリラは
ワールドプースナウに参加します。12時から日比谷野外音楽堂楽屋周辺に集まり、
パレードは日比谷〜銀座間。3時から日比谷野外音楽堂出発。
新衣装と旗をつくりましてん。突然参加する人もそのまま服の上から着れるピンクの衣装もつくりましてん。という訳で老若男女だれでもいいよ、いっしょに桃色ゲリラになろう!
平和の事、彼女の事つまらん事つまらなくない事何でもいいから話しながら、一緒に街を歩きましょう。そしてこの日を決して忘れないようにしよう。
イラクで亡くなった多くの名も無き人々に冥福を捧げます。
ではでは〜